看護師の中には、映画やテレビでエスコートナースの活躍を見て、憧れを抱く人もいることでしょう。しかし、いざ求人を探そうとしても、なかなかエスコートナースの仕事を見つけられずに苦労してしまはずです。なぜかというと、あまり公開求人として取り扱われていないからです。

エスコートナースの場合、ただ飛行機に乗って旅行に行きたいという安易な気持ちで応募する看護師を排除したいという雇用者側の考え方が影響しているからかもしれません。それに加えて、想定できないフライト中のトラブルに対応できる人材を獲得したいとの意向から、ベテラン看護師を求めている傾向にあることも理由の一つでしょう。そのため、ベテラン看護師がオファーを受けて就職するというケースが一般的なようです。

そこで、適任のベテラン看護師として認めてもらうためには、適切なキャリア構築を行う必要があります。基本的には柔軟な対応力が求められますが、対応の迅速さと正確さも必要不可欠です。ですから、救急外来の看護師として働き、様々な症状を訴える患者に適切に応じることができる対応力を身につけるのは良い方法かもしれません。なぜなら、患者が旅先でナースを必要とするケースは、救急外来に行くのと同じような状況になるからです。救急外来の経験は、そのままエスコートナースのような特殊な仕事に生かせるというわけです。

また、それ以外にも、語学力は欠かせないスキルです。患者に付き添い海外に行く場合、言葉の問題をなくすためには語学力が必要になります。語学力は一般的な病院ではキャリアとしては明示しにくくても、ツアーナースの場合は、大きなアピールにつながります。