ツアーナースとして雇用してもらい、旅行に随行する機会を頻繁に手に入れられるようにするには、欠かせないスキルがあります。一般的には医療や介護に関わるスキルだと考えられてしまいがちですが、その点については最低限のものがあれば現場経験を積むだけで解決されます。それよりも重視されるのは語学力であり、日本語以外に日常会話レベルで話せる言語がなければ採用すらしてもらえないでしょう。

 ツアーナースの随行が必要とされるケースとして増えているのは、海外旅行だからです。国内旅行であれば医療の知識がない人であっても速やかに近くの病院に連絡して、救急車を呼ぶことはできます。しかし、海外旅行となると状況が複雑になり、より適切な対応を取ることができなければ生死にかかわる事態に陥るリスクが高くなります。

 そのため、国内旅行での需要に比べて海外旅行での需要が圧倒的に高いものの、語学力に長けた看護師でなければ務まりません。その結果として、採用試験で求められているのが語学力になっているのです。

 英語力については、英語に限らずその他の言語も重視されるようになっています。中国や韓国などの近隣のアジア諸国への海外旅行も増えているので、アジア系の言語の使い手は重宝されるでしょう。また、ツアーナースになるときには、多くの国の言葉を話せるに越したことはありません。最低限でも日常会話をスムーズに行い、トラブルがあった際に現地の言葉で対応できるスキルが必要です。